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ロマサガ3プレイ日記。
好きなキャラばかり使ったゆるーい制限プレイが中心。
「破壊するもの」を前にした際に仲間がそれぞれ発する言葉より。
「破壊されるもまた一興か……」
これ、私がレオニードに惚れた一番の理由でもある。ラスボスを目の前にしての意気込みの言葉だというのに、倒そう! という気概がまるで感じられない。やる気がないというわけではなく、運命に任せるという印象。
そもそも、聖杯を入手するため主人公がレオニード城に赴くと、
主人公「あなたが聖杯を持っていると聞きましたが?」
レオニード「ああ、そのとおりだ。しかし、聖杯は地下の私の部屋にある。そちらまで来てもらおう。ぜひ生きたままたどりついて欲しいな。」
というセリフを残してかき消える。が、地下深くに立ちはだかる凶悪モンスターを倒し、彼の寝室らしき場所(棺があるので!)までたどり着きさえすれば、大切にしているはずの「聖王の血を受けた聖杯」をあっさりと譲ってくれる。そして仲間にする場合は、
「聖杯を持つ者にしたがおう」
と言って加入する。一見、レオニードは主人公に思いがけず宝物を奪われた上に、ひきこもっていた城から連れ出された……ようだが、実はこれは仕組まれていたのではないか。自ら科した試練に合格した、つまりは自分が選び認めた者(=主人公)と共に、外の世界に出て行くのである。
その結果が、冒頭のセリフである。大切な聖杯を託して城を出て行った理由とは、不老不死のヴァンパイアとして永遠を生きる彼が、ほんとうは「破壊されたかった」からなのではないか。
主人公の最後の目的は、「世界を『破壊するもの』」を制圧し、破壊を創造に変える、ということになる。破壊が新たな創造を生んだ、というのが最終的な結論であり、ラスボス戦では敗けても勝っても世界は一度破壊される。そして勝った場合にのみ、そこから新たな創造が始まり、めでたくエンディングとなる。
エンディングでは世界各地の人々の様子が見られるが、レオニードを仲間にしてクリアすると(?)、彼の姿を見ることはできない。世界が変革し、結局「破壊される」ことのできなかったヴァンパイア伯爵は、どこに行ってしまったのだろうか。